「見えた! ドラゴンズリーチだ!」ディムホロウ墓地を脱出し、山道を歩いて小一時間。
ツンドラの大地にそびえ立つドラゴンズリーチが見えた。
「それじゃあここは、山の南側なのね?」
「そういうことだね。
山の北側から入って、そのまま反対側に出ていたんだ」
俺たちは山の北側からディムホロウ墓地に入ったわけだが、洞窟を出た場所が山のド真ん中だったため、自分たちのいる場所がどこなのか、わからなくなってしまったのだ。
だが、幸いにも少し開けたところに出た時、『世界のノド』が前方にあることに気が付いた。
おかげで、俺たちが山の南側にいることがわかったのだ。
「風は止んだし、寒さも和らいできたね。 まだ少し冷えるけど、山を下ればもう大丈夫だな」
「急ぎましょう。 太陽は…お肌の大敵ですのよ。 わかっているとは思いますけど」
セラーナの一言で、彼女が吸血鬼であることを思い出した。
俺たちには温かな日差しでも、セラーナはジリジリと焼け付くような日差しに感じるのだろう。

「このまま、ホワイトランへ行くの?」
「ああ。 ホワイトランでしばらく休んで、日が落ちてから出発しようと思う。
昼間の移動は人目に付くから、しばらくは夜の移動をメインにしよう」
「(シン、セラーナに気を使ってる?
そういえば、仲間の墓前にお花を供えてくれたっけ…。 シンって、結構優しいオトコかも?)」
「ん? どうした、シエラ?」
「え!? な、何でもないわ」
そんな会話をしながら山を下りた俺たちは、ドラゴンズリーチを目指して歩きだした。
街道を外れていたため獣に出くわすことはあったが、さして危険なことはなく、昼前にはホワイトランに到着した。
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- 2016/04/29(金) 23:59:35|
- スカイリムRP シン
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「おはようございます! ご注文の野菜と小麦、お届けに来ました!」
「あらアマメちゃん、ご苦労様。
サーディア! 野菜をいつものところによろしくね!」
「はい! ただいま!」
今日も活気溢れるバナード・メア。
ホワイトランの街は相変わらずのんびりしていて、先日のドラゴン騒ぎが嘘のようです。

イーストマーチとの取引が始まって以来、ホワイトランの食料事情は大きく改善されました。
食料の増産だけでなく、新しい食材もどんどん増えて、豊かな食生活が当たり前になりつつあります。
「食料が安く手に入るようになって、本当によかったわ。
それもこれも、彼のおかげね!」
「まったく、世の中わからないものだな。
ほんの少し前まで毎日昼まで寝ていたヤツが、これだけのことを成し遂げるとは! わはは…!!」
バナード・メアに集まるお客さんたちが、しきりにシンさんの噂をします。
今やシンさんは、ちょっとした英雄です。
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- 2016/04/22(金) 00:04:55|
- スカイリムRP シン
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石のモノリスから出てきた美女は、なんと吸血鬼だった!
彼女の正体にいち早く気付いたシエラが、彼女を俺から引き離す。
「吸血鬼は…お嫌いかしら?」
「私はデイドラを狩る者、ステンダールの番人。
彼はあなたたち吸血鬼を狩る者、ドーンガードよ…!」
「…なるほど、ドーンガードとは、そういう人でしたの…」
その場の全員に緊張が走る。
ヘタに動けば、そのまま戦いになってしまいそうだ。
「…なら、わたしを殺せば、吸血鬼を一人仕留めたことになりますわ。
けれど、わたしがこうして目覚めたということは、何かもっと大変なことが起きている証拠ですのよ?」
「大変なこと…ですって? 何が起こっているというの?」
「二人とも、ちょっと待った。
今ここで、俺たちが争う意味はないんじゃないか?」「えっ?」
「な…? シン!? どうしたの?」
突然の発言に面食らって、二人は思わず俺の顔を見た。
何故だろうか。
俺は彼女に警戒心を抱いていなかったのだ。
シエラの言うとおり、彼女は先ほどまで俺たちと死闘を演じたやつらと同じ、吸血鬼だ。
だが俺は、彼女が先ほどまでの吸血鬼とは違うと、そう感じたのだ。
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- 2016/04/15(金) 23:23:14|
- スカイリムRP シン
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「フン…! なんの話か…ぐふっ…わからん…な…ッ!」
扉を抜けた途端、何者かの声が響いてきた。
音が大きく反響している…ここは、かなり広い空間のようだ。
「フム…その言葉を信じよう、番人よ」
部屋を抜けると、そこはテラスになっていた。
声のする方を見ると、テラスの下に人影が見える。
二人の人物の前に、もう一人が跪いて…あれは、拘束されているのか?

「どうやら自分たちが何を見つけたのかも、理解していないようだがな。
…さて、これでお前は用済みだ。
最愛のステンダールとやらの元に送ってやろう」
ザシュッ!!「ッ!?」
刃が肉を切り裂く音。
今まさに俺の目の前で、人が無残に殺された。
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- 2016/04/08(金) 00:01:00|
- スカイリムRP シン
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「ドラウグルだ…!
よかった、完全に動かなくなってるみたいだな」
吸血鬼とのタイマン、そしてスケルトンの包囲網を突破し、先の部屋に入った俺たち。
そこは、古代ノルド人の遺体が安置された部屋だった。
部屋の中に並ぶ棺の中にはドラウグルが眠っていたようだが、幸い、どのドラウグルも動き出すことはなかった。

「ん? 待って!
…このドラウグル、傷ついているわ。 どれも新しい傷よ」
よく見ると、棺の外に出ているドラウグルの体には、どれも戦闘をした痕跡があった。
「吸血鬼と戦ったのか…!
だとすると、この先にもまだ、吸血鬼がいる可能性が高いな…」
「これだけの数のドラウグルを倒していったのなら、吸血鬼の人数も少なくないわね…」
想像したくない事態だ。
だが、ここで引き下がるわけにはいかない。
平和的な吸血鬼ならともかく、あのような危険な連中を野放しにしては、近隣の街が危ない。
なんとしても、殲滅しなければ!
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- 2016/04/01(金) 00:01:00|
- スカイリムRP シン
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