The stray sorcerer -はぐれ魔術師冒険記-

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第9話 寄り道! 回って寄って、逃げる朝。

「まだ暗いな…獣に襲われないように気をつけなきゃ」

空を見上げると、一面に星が広がっていた。
まだ日が昇るには少々早い時間のようだ。

未明の荒野

「う…寒っ! 毛皮の鎧を頂戴しておいて正解だっなぁ…」

ホワイトラン周辺はスカイリムでも温暖な地域だが、それでも夜は凍えるほど寒い。
防寒対策を怠れば、それだけで死につながる過酷な土地なのだ。
毛皮の防具を手に入れることができたのは、本当に幸運だった。







洞窟を出て数分。 俺は大切なことを忘れていたことに気が付いた。

「しまった…グレイムーア砦のことをすっかり忘れてた…どうしよう?」

何人もの山賊が屯していたグレイムーア砦。
行きの道では無用な戦闘を避けるために、隠れる場所のない街道を全速力で突っ切ったのだった。
明るい昼間よりは隠れやすいだろうが、見つかれば命はない。

「ここは一つ、迂回していくかな?」

少々危険を伴うが、俺は砦の前の道を使わないことにした。

迂回しよう

街道を外れ、ところどころに草木が茂る草原を歩いていた。
獣たちの領域では賊に襲われる心配は少ないが、オオカミやサーベルキャットに襲われてはひとたまりも無い。
俺は周囲に気を配りながら、帰り道を急いだ。

「ん…? あれは…マンモスか?」

しばらく歩いていると、暗闇でもはっきり目視できる距離に数頭のマンモスを見つけた。
あまり生態を知られていない生き物だけに、観察したい衝動が湧いてくる。
だが、マンモスは下手な猛獣より強い生き物だ。
遠目で見るだけなら安全だが、不用意に近付けば命はない。

「こんなに近くで見たのは初めてだな…もっと近付いて観察したいところだけど…
 ん? ちょっと待て、マンモスがいるってことは…まさか!?」

慌てて周囲を見回すと、悪い予感が的中していた。
奇妙な文様の描かれた岩に、骨で作られた飾り。
間違いない、ここは…!!

間近のマンモス

「(しまった…! 巨人の住処だ…!!)」

山賊を避けて迂回したつもりが、山賊より危険な相手の領域に来てしまった。
巨人はマンモスの群を世話していることが多く、マンモスの傍には大抵巨人も一緒にいるのだ。

「(焚き火の前に転がってるのはサーベルキャットか…?)」

彼らは基本的に平穏を好むが、人間と同様に気性の荒い者もいる。
巨人の力は猛獣ですら一撃で屠るほど強力だ。

「(冗談じゃない、こんなところさっさと…んん? アレは…!?)」

巨人の住処だ!

「(宝箱だ!! 巨人の持ち物か…?)」

なんと、巨人の住処に大きな宝箱があった。
宝箱は焚き火の光に照らされ、赤く輝いていた。

「(これは…興味深いな…。 何とか、手に入らないかな?)」

巨人は『人の道具』を使うことはないはずだが、どういうわけか人が使う武器や防具などを所持していることがある。
彼らの生態はいまだ謎が多く、興味深いものなのだ。

宝箱がある!

人間と同様に道具を作ったり、料理をしたりする。
言語での意思疎通はできないが、少なくとも文化をもった『人に近い生物』。
そんな巨人の生態を調べるため、命がけで巨人に挑む研究者もいる。
迂闊なことに、俺もまた、死の恐怖よりも学術的興味が強い傾向の人種だった。

「(よし…! 隙を見ていただいていこう! どんなものを持っているのか、気になるしね!)」

所持品を探ることは彼らの生活を知ることに繋がる。
ここは是が非でも手に入れたいところだ。

…命がけの『寄り道』が始まった!

こっそり寄り道

「(…静かに、静かに…よし、まだ気付かれていないぞ…。
 あとは宝箱を開けて…って、カギがかかってるじゃないか!?)」

夜明け前の闇のおかげで、宝箱への接近は容易だった。 
ところが、驚いたことに宝箱にはカギがかけられていた。
それも簡単なものではなく、かなり複雑なカギだ。

複雑なカギ

「(巨人のやつ、どうやってこんな精巧なカギを開けてるんだ?
 とにかく、急がないと…)」

もたもたしていると見つかってしまう。
俺は『焦らず、急いで、正確に!』と自分に言い聞かせ、開錠を急いだ。


―――カチ…カチ…


―――カチチ…


ガチャ…!


「(…やった! 開いたぞ!!)」

少し時間がかかったが、ようやくカギ開けに成功した。
さぁ、中身をかっさらってすぐにこの場を離れよう!

開いた!

「う゛ぉーーっ!!?」

背後から突然、大きな音がした。
ビクっとして振り返ると、巨人が棍棒を振り上げて唸り声をあげている。

巨人と、目が合った。

み、見つかった!?

ズシッと大きな音を立て、巨人が足を踏み出した。
その顔はあきらかに『怒っている顔』だ。
危険だ。 危険すぎる。

「…くぁwせdrftgyふじこlp!!!?」

俺はグレイムーア砦の山賊から逃げたときの倍はあろうかというスピードで、その場を離脱した。
去り際に思わず叫んでしまったのだが、自分でもなんて叫んだのかわからなかった。
本当に、ヤバかった…。

逃げろ!!!

――数分後。


空は朝焼けで染まり、朝日の光が広がり始めていた。
巨人から逃げ切ることはできたが、明るくなり始めていたことに気が付かないほど夢中で逃げていたようだ。

「ヤバかった…やっぱ無理するもんじゃないな」

巨人からのお宝強奪は、山賊長と戦ったときよりも命の危険が迫っていた気がする。

だが、俺は巨人が作っていたチーズもちゃっかり頂いていた。
マンモスの母乳を使って作られているという『マンモスチーズ』には、以前から興味があったのだ。
味は酷いが、栄養豊富な食材なのだとか。 帰ったら食べてみよう。

スカイリムの恐ろしさを改めて認識する出来事だったが、良い収穫だった!

朝焼けの空









ホワイトランの馬屋が見えてきた。

街を囲む石垣が見えると、少し安心する。
冷えた体がバナードメアの暖炉の火を恋しがっていた。

「いやはや、疲れた。
 さて、宿屋に戻って飯にするかな!
 何はともあれ、おつかれ! 俺!!!」


まだまだ学ぶことはたくさんある。 課題も反省点もたくさんあるだろう。
でも、今回の冒険は無事に終了した。

初めての冒険は大成功に終ったのだった!

やっと到着










次回予告
第10話 体調不良!? 治癒の光は女神の祝福。

次回予告:体調不良!?
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テーマ:Skyrim - ジャンル:ゲーム

  1. 2015/10/09(金) 19:00:47|
  2. スカイリムRP シン
  3. | コメント:2
<<第10話 体調不良!? 治癒の光は女神の祝福。 | ホーム | 第8話 いただき! 山賊長の趣味とヘソクリ?>>

コメント

かくして、若き冒険者は日の出と共に帰還したり

「彼らはマンモスのチーズを試食させてくれる。味は酷いが、非常に体を癒してくれる。」
『ツンドラを行く者の歌』 著者不明 より抜粋

うpおつです。
そしてシン君、初めての冒険の大成功、おめでとうございます!
 色々と大事な事を感じて学んで考えて、戦利品でいっぱいの荷物を担いで、ちょっと欲をかいてスリル満点な経験をして、そして最後は無事に帰ってきた。

 永久に色あせる事のない最高の財宝、最初の思い出を持ち帰ってきた若き冒険者に乾杯!
( ,,゜Д゜)つU ←マッツェ
(米から作られたMorrwindの醸造酒、レイブンロックからの輸入品)

P.S. シン君、いつの間にフロストスパイダーの幼虫を飼い始めたんだい
?( `・ω・´) つ (背中を指さす) 

※最後から3枚目の写真を注目




  1. 2015/10/09(金) 19:37:38 |
  2. URL |
  3. 隠密100の放浪者 #dvQckJnQ
  4. [ 編集 ]

>隠密100の放浪者さん
いやはや、なんとか無事に終わりました。
装備の調達、単独での山賊討伐、そして巨人との遭遇。なかなかに濃い初陣でしたw(;´▽`A``
今回の冒険では思った以上に多くの戦利品を得られたので、次回はもっとしっかりした装備を用意できそうです。
呪文書の購入を最優先に、より冒険者らしくなっていこうと思います。
乞うご期待です。+(A`*)b

マッツェ!
スカイリムのお酒とは違う美味しさのあるという、独特なお酒ですよね!
機会があったら飲んでみますね!
何はともあれ、冒険の成功を祝って…乾杯!! ΣUヽ(∀`*)b

※フロストスパイダーの幼虫
この小さなクモは、SkyTEST - Realistic Animals and Predatorsという擬似的に生物の生態系を加えるMODによって追加されるクモなんです。
後ろを付いて歩くように見えて、いい味を出しているんですよねw
偶然映り込んだものなのですが、ちょっといい絵だったので掲載することにしました(・∀・。)b+
こちらのMODも、近々紹介しますね。
  1. 2015/10/10(土) 14:53:03 |
  2. URL |
  3. シン #-
  4. [ 編集 ]

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