The stray sorcerer -はぐれ魔術師冒険記-

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第13話 救出! 生存者を探して。

「シンさん! あそこ!」

沙の指差した先に、洞窟が見える。
俺たちはドラゴンの攻撃から逃れた人たちを救助するため、日記を頼りに彼らが逃げ込んだという洞窟を探し回っていた。

「日記によれば、この辺りのはずだ。 よし、入ってみよう!」

洞窟を見つけた!

既に辺りは暗くなっており、気温もかなり下がっている。
ケガ人や体力の無い者では寒さで凍え死んでしまうかもしれない。 急がなければ。










「ここだ。 間違いない」
「血の跡…ですね。 ケガをした人がいるんでしょうか」

洞窟に入ってすぐの地面に、真新しい血の跡を見つけた。
どうやら、生存者が逃げ込んだ洞窟はここで間違いなさそうだ。
だが、出血量が多い。 回復薬の持ち合わせはあるものの、手遅れになる前に見つけ出さなければ。

ここだ、間違いない

「誰か! 誰かいませんか!」

アマメが大声で呼びかける。 だが、声は洞窟の中に響くだけで、返事は返ってこない。
もっと奥にいるのか? それとも、すでに移動してしまったのだろうか?

「助けに来ましたよ! 誰かいたら、返事して…」
「待った! あっちで何か動いたぞ!」

沙が呼びかけようとした時、視界の端で何かが動いたのが見えた。
暗がりでよく見えないが、確かに何かいる。

あれは…!!


誰か倒れてる!?

「おい! 大丈夫か!? しっかりしろ!」

見つけた! 生きている人がいた!
やはりケガをしている。 出血はひどいが、まだ回復できる程度のケガだ。
よかった、助けられるぞ!!

「なぜ…ゴホッ…戻って…きた?
 早く…リバーウッドに…知らせに行くんだ…!!」

…どうやら彼は、俺を日記の持ち主であった男と勘違いしているようだ。
だが、その男はもういない。
彼は人々を助けるために炎の中へ飛び込み、灰となって崩れ落ちた。
その勇敢な男から、俺はこの日記を受け取ったのだ。

「彼は…死んだよ。 ドラゴンにやられてしまった。
 俺は、彼の日記から生きている人がいるのを知って、ここへ来たんだ」
「な…に…? そうか、彼は…死んでしまったのか…。 残念だ…。
 ならば一刻も早く、このことをリバーウッドに知らせなければ…」

意識がはっきりリしてきたようだ。 それまで虚ろだった目に光が宿り始めた。

「待ってろ。 手当てしてやる。
 かなり出血しているみたいだから、あまり動くな」 

しっかりしろ!

「…ありがとう。 俺はハドバル。 帝国兵だ。
 おかげで良くなった。 これで何とかリバーウッドにたどり着けそうだ」

ハドバルと名乗った男は、よく見ると帝国軍の鎧を着ていた。
ヘルゲンに駐留している兵士だろうか。

「ここに逃げ込んだのは、あんただけかい?」
「いや、俺のほかにレイロフという男がいたんだが…。 途中ではぐれてしまってね。
 だが心配ない。 ヤツのことだ。 必ず…生きているさ」

ハドバルの表情が一瞬曇った。
そうか、そのレイロフという男は……

「…わかった。 リバーウッドへは俺たちも一緒に行くよ。
 動けるようになったとはいえ、ケガ人を放っておくわけにはいかないからね」
「恩に着る。 …さぁ、急ごう」

帝国兵ハドバル











「リバーウッドには俺の叔父さんがいる。 鍛冶屋をやっているんだ。 行けばきっと手を貸してくれるはずだ」
「鍛冶屋のヒゲのオッサンか? 今日の昼、世話になったばかりだよ」

洞窟を出た俺たちは、リバーウッドへ続く道を急いでいた。
昼間、鍛冶場をかしてくれた鍛冶屋のオッサンが彼の叔父だったとは、なんとも奇妙な縁だ。

「リバーウッドに帰るのは久しぶりだなぁ。
 あそこの廃墟が見えるか? ブリークフォール墓地だよ。 子供の頃、あれのせいでよく悪夢を見たもんだ」
「リバーウッドで暮らしていたのか?」
「ああ。 数年前までね。
 あの頃はレイロフと敵同士になるだなんて、思ってもみなかったな…。 馬鹿野郎め…」

…下手な質問をしてしまった。 村のことには、できるだけ触れないでやろう。

「ところで、あの石碑はなんだ? かなり古そうだな」
「あれは古代の大立石だ。 スカイリム各地に点在する古代大立石のうち、3本を『大守護石』という。
 行って、自分の目で確かめてみろ」

大守護石

これが『大立石』か。 星座と人とを結び、その力を授けるという、古代の遺跡だ。
『大守護石』は、13の星座のうち戦士・魔術師・盗賊の3つ星座を司る石碑のことを言うらしい。

「戦士、魔術師、盗賊か…。 なら、俺は…!!

夜空に向かって、石碑から光が立ち昇る。
俺が選んだ星座は『魔術師座』だ。

「魔術師だって? まぁ、人それぞれだな」

 『力』だけでは何ひとつ守れない。 生き残ることすらも難しいだろう。
だが、魔術師は『知恵』こそが『力』だ。
人の英知が生み出した力なら、必ず人を救う力になる。 俺はそう信じている。

王道を外れ、たった一人になり、誰にも認めてもらえなかったとしても。
俺は『知』を通じて『道』を探り求める者、『魔術師』として生きていくのだ。


俺は魔術師










「アルヴォア叔父さん! どうも!」
「ハドバル? ここで何をしているんだ? 今休暇中じゃ…?
 ショールの骨にかけて、何があったんだ?」

程なくしてリバーウッドに到着した俺たちは、ハドバル連れられてアルヴォアさんを訪ねた。
休暇中だったはずの甥が突然帰郷したことにアルヴォアさんは驚いていたが、すぐに事情を察して家の中へと招いてくれた。

叔父のアルヴォアさん











「さて、どこから話せばいいかな…? 話せることは、そんなにないんだけどね」
 
ハドバルは、アルヴォアさんにヘルゲンで起きた出来事を話した。

テュリウス将軍の護衛として、ヘルゲンに来ていたこと。
突如として現れたドラゴンに襲われ、街が壊滅したこと。
自分の他に生き残った者がいるかどうかもわからず、俺が来なければ助からなかったかもしれないこと。

伝説上の怪物に襲われたなどという話がにわかに信じられるはずもない。
アルヴォアさんも最初は冗談だと思っていたようだが、どうやら事の重大さが伝わったようだ。 彼が話のわかる人で良かった。

「ソリチュードに戻って、何が起きたか知らせないといけない。
 ここに来れば、叔父さんがきっと助けてくれると思って来たんだ」
「そうか…。 よく生きていてくれたな。 俺にできることなら何でも手伝うよ」

これまでのことと、これからのこと。

「甥を助けてくれてありがとう。
 だが、ドラゴンを野放しにしたままというわけにはいかない。 急いで首長に知らせなければ…。
 ホワイトランに逆戻りすることになってしまうが、首長に兵士を派遣してもらうように伝言を頼めないだろうか?」

リバーウッドには衛兵がいない。 ドラゴンに襲われたらひとたまりも無いだろう。
俺は、伝言の依頼を受けることにした。
ネトルベインの探索は後回しでも問題ない。 この件をバルグルーフ卿に伝えてからでも十分に間に合うはずだ。

「ハドバル、あんたはどうする?」
「俺はしばらくここで休むことにするよ。 キズの具合が良くなったら、ソリチュ-ドに向かう。
 もし良かったら、後でお前もソリチュードを訪ねてくれ。 帝国軍はお前のような者を本当に必要としているんだ」
「わかった。 軍に入るかどうかは考えさせてもらうけど、ソリチュードには必ず行くよ」
「そうか。 また会おう、友よ」

こうして、俺たちはホワイトランへとんぼ返りすることになった。

元気でな!











アルヴォアさんの家で仮眠を取った俺たちは、夜明けとともにリバーウッドを出た。

「シンさん、大丈夫ですか? ごめんなさい。 私たちでベッドを占領してしまって…」
「女の子を床で眠らせるわけにはいかないからね。
 大丈夫、体を十分に温められたから、それほど疲れは感じてないよ」

アルヴォアさんの家には、当然ながら一度に4人もの客を受け入れられるベッドはなかった。
俺とアルヴォアさんは、彼女たちとケガ人のハドバルにベッドを譲り、暖炉の前で寝転んでいたのだ。

「ドルテちゃん、可愛い子でしたね。 私の胸を枕にして、すやすや寝ていました。
 あの子が…ヘルゲンの人達みたいになるのは、見たくないですね…」
「そうだな…。 俺も、あんな光景は二度とごめんだよ」

体は少々痛むが、とりあえず体力に問題は無い。
俺にできることは限られているだろうが、今できることをとにかくやろう。

ホワイトランへ











数時間後、俺たちはホワイトランに到着していた。

「まずはドラゴンズリーチに行きましょう。 私の友人に会うのは、その後で」
「わかった。 すまないね」

友達へのお土産を買うためにヘルゲンに行った沙だったが、お土産どころではなくなってしまった。
結局手ぶらになってしまったものの、彼女の無事が何よりのお土産になるだろう。
もし彼女一人でヘルゲンに向かっていたら…今頃、沙はこの世にいなかったかも知れない。

まず今は、首長にドラゴン襲撃の一件を伝えなければ。
俺たちはドラゴンズリーチへと急いだ。

まずはドラゴンズリーチに伝言を











「イスミールに誓う。 イリレスは正しかった!」

俺はバルグルーフ卿にヘルゲンで見たことと、リバーウッドの件を報告した。
どうやらドラゴンはこの付近でも目撃されていたらしく、すでにプロベンタスさんと対策を話し合い始めていたようだ。
あまりにも荒唐無稽な話であったため誤報も疑っていたようだが、俺の報告を聞いて真実であることを確信したらしい。

「首長、ただちにリバーウッドへ兵を送りましょう」
「お待ちください! 迂闊に兵を動かしては、ファルクリースの首長が挑発と考えるはずです!」

首長の護衛を勤めるイリレスさんに、プロベンタスさんが反論する。
プロベンタスさんの懸念はもっともだ。
今は内戦の真っ最中。 安易に兵を動かせば、街を危険にさらすことになるだろう。

「我々がウルフリックと共に攻撃をしかけてくると…」
「もういいだろう!
 ドラゴンが俺の街を焼き、民を殺しているのに、ぼけっと突っ立っているつもりはない!」


首長がプロベンタスさんを一括し、話をまとめた。 バルグルーフ卿のすごいところは、この決断力だ。
たとえリスクを負ってでも、民のために死力を尽くす。 彼が明主として通っているのは、この気骨故だろう。

「…仕方ありません。 ファルクリースへの伝令は私の方で手配しておきましょう」
「すまんな、プロベンタス。 いつも世話をかける。
 それから、このことを伝えてくれた彼に、感謝の印として何か用意してやってくれ」
「もちろんです。 彼は娘のお気に入りですからね」 

首長のバルグルーフ卿と、執政のプロベンタスさん。
水と油な二人だが、彼らの絶妙なバランスが、このホワイトランを守っているんだと思った。

伝言と感謝の印

「シンといったな。 一つ、俺からもお願いしたい。 おそらくお前のような特殊な才能を持った者にふさわしい仕事だと思う」

首長が直々に仕事を? 一体なんだろうか?
バルグルーフ卿に連れられて、俺たちはファレンガーさんを訪ねた。

「ファレンガー、ドラゴンの件で助けになってくれる人を見つけたぞ」
「む? シンじゃないか。 首長、例の件を依頼する人物に彼を選んだのですね」
「なんだ、知り合いだったのか? それならは話しは早そうだな」

ファレンガーさんは、以前から首長の指示でドラゴンの研究をしていたらしい。
なんでも、研究のために必要な古代の石版『ドラゴンストーン』を入手してくれる人材を探していたのだそうだ。
『ドラゴンストーン』にはドラゴンの埋葬地の地図が描かれており、今はブリークフォール墓地の中央の間にあるのだという。

「危険な廃墟を探索してもらうことになる。 くれぐれも注意を怠らないようにな」
「ええ、わかってますよ。 『精神こそが、最大の武器』でしたよね」
「その通りだ。 お前ならきっとできるだろう」
「ファレンガーがここまで惚れこむとはな。 俺も期待している。 必ず生きて帰ってきてくれ」

ネトルベインの探索はかなり遅くなってしまいそうだが、今はこちらが最優先だ。
俺はドラゴンストーンの探索を引き受けることにした。

ドラゴンを知るために











「よし、全員揃ったな。 行くぞ!」

早速、編成されたリバーウッドの防衛隊が出発した。
わずか数人の衛兵ではあるが、彼らが警備をしていれば、たとえドラゴンの襲撃にあったとしても避難が早まる。
もちろん、そうなったら彼らも無事ではすまないだろうが、一人でも多くの命を救うことができるはずだ。

「それにしてもドラゴンとはな…。 世界はどうなってしまうんだ?」

最後尾にいた隊長が思わずぼやく。
無理もない。 俺だって、あの場でドラゴンを目撃していなければ信じられなかっただろう。

「すまん。 何があっても、市民を守ることが我々の任務だ。
 知らせてくれてありがとう。 リバーウッドは我々に任せろ」
「よろしくお願いします」

これで、当初の目的は果たした。
とりあえず、リバーウッドは大丈夫だろう。

リバーウッドへの派兵











「メルラ!」
「沙! 随分遅かったじゃない!」

「え? 沙の友達って、メルラちゃんだったの?」

なんという偶然だろうか。
沙がお土産を渡そうとしていた相手は、バナード・メアの常連であるメルラちゃんだったのだ。

「シンくんたちが沙を送ってくれたのね。
 ありがとう。 ヘルゲンが大変なことになったって聞いて、心配してたのよ。
 何かお礼をしなくちゃね!」

再会











その日の夜、俺は3人の美女に囲まれながら食事をしていた。
偶然が重なっただけの結果なのだが、何とも嬉しい偶然だ。

「ところで、ネトルベインの探索はどうなったの?」
「ヘルゲンがあんなことになっちゃって、冒険どころじゃなくなってね…」

俺は事の成り行きをメルラちゃんに話した。

「そっか…。 大変なことに巻き込まれちゃったわね。
 そうだ! ねぇ、私も手伝ってあげようか? 沙をつれてきてくれたお礼に!」
「本当かい? メルラちゃんが手伝ってくれるなら心強いなぁ」
「メルラが一緒なら、私も行きます。
 ドラゴンストーンの探索と、ネトルベインの探索が終るまで、お手伝いさせてください!」
「それじゃあ、私も一緒に。
 まだ野菜の取引先を見つけていないし、もうしばらくついていきますね」

思わぬ収穫だ。
こんな短い間に3人もの仲間を手に入れることができるなんて!
危険な冒険になりそうだが、きっと乗り越えられる。 そんな気がした。

不謹慎ではあるが、心強い仲間を手に入れた俺は次の旅を楽しみだと思った。

私も手伝ってあげる

「ところでアマメ?」

不意に、メルラちゃんがアマメの背後に立ったと思ったら、アマメのオッパイをわしっと掴んだ。

「…なに食べたら、こんなに大きくなるの? む、しかも大きいだけじゃなく、ハリもあるだと…!!?」
「え? そうですね…乳製品…かな?」

「サーディアさん!! 牛乳とチーズ、どんどん持ってきて!!!!」
「(乳製品か…。 私も…少し食べようかな…?)」

あっという間にテーブルが山積みのチーズと牛乳の大ジョッキで埋め尽くされていく。
沙がこっそりチーズを多めに食べていたのを、俺は見逃さなかった。


なんという素晴らしい女子トーク。
ああ、なんかもう 漲 っ て き た 。












次回予告
第14話 再出発! 不動の刃と金の爪。

次回予告:再出発!


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テーマ:Skyrim - ジャンル:ゲーム

  1. 2015/11/06(金) 07:59:13|
  2. スカイリムRP シン
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