The stray sorcerer -はぐれ魔術師冒険記-

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第1話 旅立ちの時! 今日こそ俺は本気出す。

気が付くと、俺は暗い牢獄にいた。

「ここは…一体どこなんだ? どうして俺はこんなところにいるんだ…?」

牢獄

牢獄は、ただ静寂に包まれているだけだ。






「誰か! 誰かいないのか!? ここから出してくれ!!」

大声をあげて格子戸を叩くが、それに応える声どころか、物音一つしない。
誰も、いない。

「俺は…どうすればいいんだ…? どうしたら…」

絶望しかけた時、牢獄の片隅に聖女の像があることに気が付いた。
こんなところに、聖女の像があっただろうか…?

届かぬ声


すがるような想いで、像の前に跪いた。
すると、どこからか優しげな声が聞こえてきた。

「あなたを救いましょう。」

聖女が、微笑んだ気がした。

「私はマーラ。 もう一度立ち上がり、偉大な人におなりなさい…。」

聖女の声に導かれるまま、俺は目を閉じた……。

「運命に導かれし、定命の者よ…。 あなたの行く先にどのような困難が待ち受けていたとしても、諦めないでくださいね…。」

聖女の救い









―――――――――。






――――――――――――――――――。







――――――――――――――――――――――――――――――――――――。













「ん…むぅ……」

最近見慣れてきた、天井が見えた。
ホワイトランの宿屋『バナード・メア』。ここはその一室だ。

天井


「夢か…。なんだか妙にリアルな夢だったなぁ…」

つい先ほどまで、絶望的な気分になっていた…ような気がする。
夢だったのか、現実だったのか、よくわからない感じだ。

「まあいいか。 考えるのやめたっ!」

わからないことを難しく考えても意味がない。それより、今日をどう生きるかの方が重要だ。
俺がホワイトランにやってきて3ヶ月が過ぎていたが、この土地でそのことを学んだ。
ここでは、『生きること』がもっとも重要なことなのだ。

夢か…


「あら、シンくん。 今日は珍しく早いのね。 いつもは昼過ぎまで寝てるのに」

宿屋の常連、メルラちゃんだ。

「やぁ、おはよう。 今日こそ本気出そうと思ってね!」
「それは楽しみね。 『記憶喪失の男が、世界を救う英雄に!』なんていう英雄譚が、今日から始まるのかしら?」
「そうだね。 そんな感じにしようかな!?」

そうなのだ。俺にはここに来る前の記憶がない。
かろうじて覚えていたのは、自分の名前の一部に『シン』という文字が含まれていた、ということだけだ。
ホワイトランに滞在するようになったのも、街の外でオオカミに襲われていたところを助けられたのが縁だった。

やぁ、おはよう

「おや、シンさん。 今日は早いですね!」
「やぁ、おはよう。 新聞屋さん、何か面白いことはあったかい?」

彼は黒馬新聞の配達員だ。
大昔、インペリアルシティで配布されていた大衆紙を復活させたものらしい。
黒馬新聞社は、おそらくタムリエル唯一の報道機関であり、黒馬新聞はスカイリムでは数少ない情報源になっている。

「世の中、物騒なことばかりですよ。 よかったら今日の新聞をどうぞ!」
「ありがとう」

新聞読むかい?

「うへぇ…『吸血鬼の襲撃!』か…」

新聞によると、最近血に飢えた吸血鬼による襲撃が相次いでいるらしい。
一方、被害の拡大に歯止めをかけるため、かつての吸血鬼ハンター集団である『ドーンガード』が復活したようだ。

黒馬新聞

「なるほど、たしかに物騒だな。 吸血鬼全員が悪党ではないらしいけど、人を襲うような吸血鬼じゃ山賊と変わらないよね」

ふと、吸血鬼ハンターになった自分を想像してみた。

「うーん…悪い吸血鬼に襲われた町に颯爽と駆けつけ、穢れた魔の手から美しい町娘を救い出す…。 うん、いいな…」 

存外、悪くない気がする。

吸血鬼マジヤベェ

「おお、シンくんか。 今日の新聞は読んだかい?」

宿屋の常連、シンミールさんだ。

「やぁ、シンミールさん。 なんでも、ドーンガードが復活したらしいですね!」
「そうらしいな。 この街もいつ吸血鬼に襲われるかわからない。 もっと警備を強化しないとな…」

彼はいつもホワイトランの警備状況を心配している。 何だかんだ言って、この街を愛している人なのだ。

「最近は内戦のせいで、街の警備が手薄になってきているんでしたね」
「そうなのだ。 こんな大変なときだというのに、相変わらず衛兵たちはだらしない!」

ホワイトランの衛兵はだらしない!

「…衛兵が何だって?」

シンミールさんがいつものノリで鼻息を荒くしていると、背後からドスの効いた太い声がした。

「うおっ!? スタップ!?」

『モヒカンは死の香り』、『ホワイトランの最終兵器』、『世紀末衛兵』。
彼こそホワイトラン最強の衛兵、スタップさんだ。

「…で、衛兵が何だって…?」
「あ、いや、なんでもない! 気にしないでくれ! ハハハ…」

シンミールさんは額に冷や汗を垂らしながら、そそくさと逃げていった。
スタップさんのヤバそうな通り名は、ヤバイ方向において割と真実だったりする。
彼にブっコロされた山賊は数知れない。

俺はこの人に助けられたことがきっかけでこの街に滞在し始めたのだが、その事件のおかげで、彼とはうまくやっている。

衛兵がなんだって?

「どうも、スタップさん。 今日は朝から飲みに来たんですか?」
「ああ。 最近、酒を飲むくらいしか楽しみがなくてよ…。 あー、山賊ブっコロしてぇな…」
「ははは…、相変わらず物騒ですね」

街の外では物騒なことだらけだが、ホワイトランはそうでもない。
時折山賊の襲撃などの事件は起きるが、シンミールさんが言うほど危機的なことはなく、案外平和なのだ。

「で? お前、何か仕事は見つかったのか?」
「それが、まだなんですよ。 でも、ちょっと興味があるものを見つけました」
「ほう、何だそれは?」
「『ドーンガード』ですよ。 ホラ、新聞に載ってた吸血鬼ハンターの集団です」
「そいつはいいな! 『吸血鬼ハンター・シン』か。 なかなかいい感じじゃないか」
「そうですか? うへへ」
「でも、お前じゃ無理だな。 お前弱いだろ。 わはは!」
「あー…、そうッスね…(´・ω・`;)ショボーン」

たしかに、スタップさんの言うとおりだ。
オオカミ1頭ですら必死な俺が、吸血鬼を相手にするなんて無理な話だ。
もし本気でやるなら、もっと強くならなきゃいけない。

「訓練を積め。 経験を積め。 そうすれば、ドーンガードになれるかも知れんぞ?」
「そうですね。 ありがとうございます!」
「ま、頑張れよ」

ドーンガードになれるかな?

そうだ。
剣が振れて、素人魔法が使える程度では、いつか死ぬだけだろう。
実戦の中で色々な経験を積まなきゃ、強くはなれない。
俺には経験が足りない。 もっと経験を積むべきなのだ。

「フルダさん、何か仕事はありますか?」
「仕事? 薪を割る仕事なら山ほどあるわよ」
「いえ、そういう仕事ではなくて…」

宿屋の女主人フルダさんは、冒険者向けの仕事を紹介してくれる人でもある。
彼女に相談すれば、何か良い仕事が見つかるかもしれない。

「そうね…今朝、首長の部下が来て、この手配書を置いていったわ」

フルダさんは、カウンターの内側から1通の書類を取り出した。
そこには山賊の首に賞金がかかったことが記されていた。

「小規模な山賊らしいわ。 でも…危険な仕事には変わらないわよ?」

たしかに、危険な仕事だ。
でも、安全の中にいては強くはなれない。
強くなりたいのなら、進んで危険の中に飛び込まなければならない。
…昔、そんな言葉を聞いたことがあるような気がした。

仕事ならあるわよ







次回予告
第2話 節約術! 俺は宝物って呼んでる。

次回予告-節約術!
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テーマ:Skyrim - ジャンル:ゲーム

  1. 2015/08/14(金) 16:36:03|
  2. スカイリムRP シン
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