The stray sorcerer -はぐれ魔術師冒険記-

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第16話 戦慄! 墓を守るは悪夢の糸。

古代ノルドの仕掛け扉を攻略した俺たちは、墓地の内部へ通じる階段を見つけた。
ここまでの通路は、家屋でいうなら玄関にあたる。 
墓地としての本番は、ここからというわけだ。

「螺旋階段か。 かなり深いね」
「下に何があるかわからないわ。 慎重に行きましょう」

かなり深いぞ?

階段を下りていくと、下から3頭のスキーヴァーが登ってくるのが見えた。
俺は即座に反応し、飛び掛ってきたスキヴーァーを一太刀にするが、1頭が俺の足元を通り過ぎてしまう。

慌てて振り向くが、背後にいたはずのスキーヴァーは既に氷漬けになっていた。 沙の氷雪魔法だ。
沙の氷の破壊魔法は本当に強力だ。 おかげで、みんな無事で済んだ。

「…!! ス、スキーヴァーは…苦手なんですッ!!」
「ちょ、沙、落ち着いて! もう完全に凍ってるから!」
「苦手なんですッ!!!」

…リバーウッドの宿屋には「スキーヴァーのレバー」という裏メニューがあるという。
氷漬けのスキーヴァーを尚も凍らせる沙を見て、このことは黙っておこうと思った。









「またクモの巣か…こりゃひどいな」

スキーヴァーを蹴散らし、階段を下り終えると、そこは小さな部屋になっていた。
部屋は一面にクモの巣が張っており、ひどい荒れ様だ。

「奥に通路が続いていますね」
「近くにクモの群れがいるかも知れないわ。 慎重に進みましょ」

蜘蛛の巣だらけの部屋

「誰か…こっちに来るのか!?
 ハークニール、お前なのか? それともビョルン? ソリング!?
 …たしかに爪を持ち逃げしたさ…! でも助けてくれよ!!」


通路を進んでいると、何者かの声がした。
どうやら、俺たちの気配に気が付いたようだ。

「この声、アーヴェルっていう盗賊かしら?」
「多分そうだね。 ただ、『助けてくれ』っていうのが気になる。 俺たちも警戒しよう」

状況から察するに、アーヴェルはクモに襲われたようだ。
声がしっかりしているから、ひどい怪我などはしていないようだが…

爪を持ち逃げしたヤツだ

通路の先はクモの巣がびっしりと張り、完全に塞がれていた。
どうやら向こう側には部屋があるようだ。 ヤツの声はこの奥から聞こえてくる。

「(やけに頑丈な糸だな…)」

俺は入り口を塞ぐクモ糸を剣で切り払い、ゆっくりと部屋の中へ入った。

蜘蛛の巣でふさがれた通路

「おい、お前! 助けてくれ! 頼む!!」

思ったより広い部屋だ。 天井も高い。
声のする方を見ると、クモの糸に絡まれたダークエルフの男を見つけた。 こいつがアーヴェルとかいう盗賊だな?
どうやらクモに襲われ、エサにされるところだったようだ。

「…クモがいないな」
「そうね。 みんな、周りに気をつけて!」

俺は周囲に警戒しながら、ゆっくりと盗賊に近付く。
どこかにクモが潜んでいるはずだ。

クモがいないな…

「降ろせ! 降ろしてくれ!! なぁ、そこの巨乳の姉ちゃん! 頼むよ!!」
「巨にゅ…!? …なんか態度デカイわね、コイツ!
 金の爪を盗んで、仲間を出し抜いて、それでこの様なんでしょ? 自分勝手ね!」

盗賊の態度に、メルラちゃんが呆れる。 
『巨乳』の単語に強く反応していたような気もするが、それはまあいいだろう。

ガサガサ…

「ひぃっ!? まただ…またアイツが来るっ!?」

突然、何かに気付いたアーヴェルが怯えだした。
クモか!? どこにいるんだ?

助けてくれ!

「うわぁ!? 助けて! 助けてくれ!!」

アーヴェルが糸から抜け出そうと暴れだす。
だが、首から下を完全に縛られた状態では身動きできるわけがない。

「少し黙れ。 どこにクモがいるかわからないだろ」
「うわーっ! いやだ、助けてくれぇぇっ!!」

自分勝手に騒ぐアーヴェルが邪魔だが、俺は神経を尖らせて周囲の状況を観察した。
どこだ…? どこにいる…?

覗きこむ目





ギチ…ギチチ…

獲物を狙う爪






「(…影?)」

影!?





「危ないっ! 上よ!!」

危ない!上よ!





「!!!」

死角からの奇襲


間一髪! 巨大なフロストバイト・スパイダーだ!!

ヤツが潜んでいた天井の穴は、下からは完全な死角になっていた。
まさか真上に潜んでいたとは…!
アマメの声で一瞬早く動くことができ、なんとか奇襲をかわすことができた。

「シンさん!」

ガキィッ!!

アマメが即座に矢で応戦する。 放たれた矢はクモの牙に命中した。
だが、なんと言うことだろう。 クモの牙は鉄の矢を弾いてしまった。

「硬い!? 鉄の矢を弾くなんて!」

クモの体は厚い甲殻で覆われている。
中でも牙は一番頑丈で、かつ丸みを帯びている。 矢のような点で穿つ攻撃は刃が逸れてしまうため、効果が薄いのだ。

硬い甲殻

「(ずいぶんと面の皮が厚いらしいな…だけど…!)」

俺の中で何かが閃いた。
明王を抜いて一気に間合いを詰めると、そのままクモの足元に潜り込む。

「でぇぃッ!!」

ズバッ!!

鋭い刃がクモの脚を捉え、緑色の体液が弾け飛ぶ。
俺の横なぎは見事に脚を切り裂き、中の肉をむき出しにしていた。

介者剣法

「ギィィッ!?」

強烈な痛みにクモが怯む。

「すごい! あの甲殻を斬るなんて!」
「ああ、『介者剣法』ってやつさ。 重装相手に剣で戦うとき、鎧の隙間や間接を狙って切りつける剣術なんだ」
「珍しい剣術ね。 フドウミョウオウと相性もいいみたい。 やるじゃない!」

メルラちゃんに言われて気が付いた。 明王のような『速さで斬る剣』にはピッタリの剣術だ。
俺はなぜ、こんな剣術を知っていたのだろう?
いや、今はいい。 それよりも目の前の怪物を倒さなくては。

「間接を狙うんだ! そこなら弾かれることはない!」

弱点を見抜いてしまえば怖いものはない。
俺たちは、一斉に畳み掛けた。

一斉攻撃

「トドメだっ!!」

ザンッ!!

ファイアボルトの直撃とほぼ同時に、明王の斬撃が閃く。
腹部の繋ぎ目を斬られ、大グモは絶命した。
なかなかの強敵だったが、硬い甲殻さえどうにかしてしまえばどうということはない。

「シンくん、私の剣をしっかり使いこなしているわね。 エライエライ!」

メルラちゃんが背伸びしながら俺の頭を撫でた。

撃破!!








「おい! 早く降ろしてくれ!!」

強敵を倒した喜びに、下品な叫び声が水を差す。
この状況でこの態度。 まったく、自分の置かれた立場がわかっているのだろうか?

「やったな! ヤツを殺したんだな! さあ、誰か来る前に降ろしてくれ!」
「馬鹿野郎。 コソ泥を助ける義理はねぇよ。
 お前だろ? リバーウッドの雑貨屋から金の爪を盗んだのは?」
「あ、ああ、あの爪か! どんなものか知ってるぞ!
 爪と印、中央の間にある扉。 この3つがどう組み合わさるのかをさ!
 降ろしてくれたら見せてやるよ! 古代ノルドがこの墓地に隠したお宝は、信じられないほどすごいぞ!」 

呆れたやつだ。 本当に立場がわかっていない。
お宝の秘密を知ってる自分に価値を見出させて、助かろうという魂胆なのだろうが…。

「ゴチャゴチャうるさい男ね…! いいからさっさと爪を出しなさいよ!」
「おいおい、動けるように見えるか? 降ろしてくれないと無理だぜ。 小さい嬢ちゃん!」
「ムカァッ!? 誰の胸が小さいですって!!? ソブンガルデに送ってやる!!」

いかん。 このままだとメルラちゃんが本気でヤツをブッコロにしかねない。
暴れるメルラちゃんを沙が羽交い絞めにして止めている間に、爪を出させよう。

金の爪を返してもらうぞ

「…いいだろう。 降ろしてやるよ」
「アーケイの甘美な恵みだな。 ありがとう!」

全く調子のいいやつだ。
俺はクモ糸を切り払い、アーヴェルを解放してやった。

「ふう…助かったぜ…!」
「さぁ、約束だ。 金の爪を出してもらおうか?」
「ああ、そうだった…なっ!!」

バッ!!

しまった! アーヴェルは俺の不意を突き、足元に散らばっていたクモ糸で目潰しをしてきた!
細いクモ糸が目に入り、一瞬怯んでしまった。

「馬鹿なやつめ! 何でお宝を分け合わなきゃならない?」

俺が怯んだ隙に、アーヴェルは全速力で遺跡の奥へと逃げ出した。

馬鹿なやつだ!

「こ…の野郎!! 待ちやがれっ!!」

ズルッ!!

足元注意


「うわっ!?」
「きゃっ!?」

ドサッ!!

派手に転んだ











慌てて走り出した俺は、足元にあったスキーヴァーの死骸を踏みつけ、派手に転んでしまった。

…と思ったのだが、まったく痛みを感じなかった。
温かくて柔らかい何かが俺の顔を包んでいる。 何だろう? すごく気持ちいいぞ?

「もう…シンさん? いつでも歓迎するって言いましたけど…こんなところで押し倒すなんて…大胆ですね♥」
「ファっ!?」

ちょうど俺の真後ろにいたアマメが、俺を抱きとめてくれたのだ。
だが倒れたときに、俺がアマメを押し倒したような体勢になり、俺の右手はアマメのオッパイをしっかり掴んだ状態になっていた。
あ、柔らかい…。

「やっぱり、するなら雰囲気の良い場所でしたいなって…。
 あ、でもシンさんがこういう場所でもしたいっていうなら…♥♥♥」
「うわっ!? ちょ、待った待った!!」

いろいろ暴走気味なアマメの胸から慌てて飛びのき、立ち上がる。
だが…俺の目の前には、憤怒の化身が仁王立ちしていた。

「シンくん…? 何をしてるのかしら…?」
「くぁwせdrftgyふじこlp…!!?」

このあと、今までで一番恐ろしい目に遭った。

柔らかキャッチ











次回予告
第17話 恐怖! 死を奪われた兵士たち。

次回予告:恐怖!
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テーマ:Skyrim - ジャンル:ゲーム

  1. 2015/11/27(金) 00:57:18|
  2. スカイリムRP シン
  3. | コメント:2
<<第17話 恐怖! 死を奪われた兵士たち。 | ホーム | 第15話 古代墓地! ノルド文化と恐怖の罠。>>

コメント

これが噂のラッキースケベと言うやつでしょうかw

スキーヴァーや蜘蛛やら普通に戦ってましたけど、よく考えたら異常なサイズですよね…沙さんが取り乱すのも無理もない。
スカイリムの世界には、あの黒光りするヤツがいなくて本当に良かったなあと思いました。
(あれが理由でフォールアウトには手を出していませんw)

介者剣法とな…!?シン君まさか…。

ごめんなさい、適当なこと言いました。まだ正体分かっていませんw
次回も楽しみにしています|ω・`)ノ
  1. 2015/11/27(金) 19:31:19 |
  2. URL |
  3. magmel #-
  4. [ 編集 ]

>magmelさん
YES! 噂のラッキーをやってもらいましたw
せっかくの美女揃いなので、作者様公認のエロ担当なフォロワーさんであるアマメさんにはお色気成分の追加に協力してもらってます。(・∀・。)b+
でもこのまま行くと、いつかシンくんの大切な何かを奪っていくフォロワーさんが現れてしまうかもしれない…。

でかい生物に襲われるというのは、やはり恐怖を感じますね。
私も手の平大のクモ(アシダカグモ:外見がアレだが、実はGを捕食する益虫でもある)が目の前に落ちてきた時は声にならない声をあげました。小さいのは平気なんですけどネー…(-ω-;)
Gがスカイリムに登場しないのは幸いでしたが、噂によると「未使用のリソースに含まれている」そうですよ。
シェオゴラス信者が面白がって引っ張り出さないことを祈りましょう…A;´Д`)``

そして『介者剣法』を知っていたシンくん。また一つ、彼の正体に近付いたかもしれません。
過去話のコメントを読み返すと、確信的なコメントがあったりしますが…本編をお楽しみに♪
  1. 2015/11/28(土) 03:10:43 |
  2. URL |
  3. シン #-
  4. [ 編集 ]

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